電話を叩き壊した…という話

新聞社にはいろいろな電話が掛かってきます。

・取材してほしい

・情報をリークします

・こんなことで困っている

私もたくさん、電話を受けました。


でも、たまには「新聞好きが高じて議論する」方もいます。

これは…いま思うと、大切な読者ですね。

でも、夜勤の忙しい時にたまたまその電話を受けて…

親しみから高じたのか、論議になりました。


電話主「記者さんよ。情報を教えるから。いくら出すんだ?」

わたし「新聞社は情報にお金を払いません」

電話主「大切な情報だぞ。いいのか?」

わたし「はい、結構です」

電話主「お前のところの新聞、もう取らないからな」(購読を止める意味)

わたし「そうですか。仕方ありません」

電話主「お前…後悔するぞ…」

わたし「ああ、結構!」


こんな簡単なやり取りではなかったのですが、

たぶん、30分以上は受け答えしたはず。

だんだん、相手が私を挑発する言い方に転じてきて…。


「あなたに言われる筋合いはない」と言って…受話器を叩きつけたら…壊れちゃいました。

会社の総務課からも怒られた、という思い出話。


昔はそうやって、電話をしてきて、情報提供する人がたくさんいました。

新聞社と読者の距離が近かったんですね。

今ならもっと話を聞いて参考にするんだけど…ね。


メディアコンサルタント 荒川岳志

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