マスコミがニュースと判断する瞬間

マスコミ(新聞やテレビ)の記者も人間ですから…当たり前ですが。

驚いたり、悲しんだり、笑ったりします。

当たり前なのですが、大勢が誤解しています。

新聞記者は怖い、冷たい、冷静。テレビ記者は大事でなければ来ない。

当たっている部分もありますが、人間らしい面に注目してニュースを発信してください。


私が新人記者時代の話を書きます。

1990年(平成2年)4月、新聞社に入社して小樽に配属されました。

当時の部長やデスクは記者の鏡。

記者として何を取材し、どう書くのかをたくさん教わりました。


入社して数カ月経った夏。

小樽支社の屋上でバーベキューをしました。




照明を運び上げて。部長から記者まで10人が参加しました。

当時の体制は、部長、部次長(2人)、記者7人。

私はその末席でした。


まだ、記事の探し方が分からない時期で、悩んでいました。

そのバーベキューが終わり、二次会はビアガーデンということになり、

支社から二次会に向かう途中で、私は部長に訊いたのです。


「どうしたらニュースを探せますか?何がニュースですか?」


そうしたら部長。

「バカ野郎!お前が面白いと思ったことがニュースだ!」


これ、基本だと思うのです。

面白いと思うかどうか。




だから私はいつでも、自分が「おもしろい」と思った瞬間を大切にしています。

そして、自分に問い掛けます。

「その中でも特に、何がおもしろいと感じたのか。なぜなのか」

深く見ていく中で、ニュース性をもっと際立たせられますから。


企業のコンサルタントをする今も同じ。

それがおもしろいかどうか。なぜそう思ったのか。

新人記者時代に教わった感性を磨き、相手と向き合っているだけなのです。




元新聞記者、テレビ局デスク

メディアコンサルタント 荒川岳志


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