新聞がつまらない理由
今朝も新聞を2紙、読みました。
大勢の方がスマホに向かってSNS発信している時間、
私は新聞に目を通します。
メディアコンサルタントの仕事だから。
新聞記者時代もそうです。
朝日、読売、毎日、日経、道新...。十勝にいた時は十勝毎日新聞も。
仕事だから読みました。
今、新聞を複数購読して、毎朝読む会社員がどれだけいるでしょう。
インターネットで見ることのできるニュースを流し読みして、
個人発信のSNSをチェックする人が急増しているはず。
テレビもリアルタイムでは見ない時代。
ブルーレイで録画して、CMをスキップして何倍速で見るのが時間の節約になります。
新聞が読まれなくなった理由を新聞社側はこう言っています。
・インターネット時代だから
・新聞紙がゴミになるから
・持ち歩くのに不便だから
確かにその理由もあると思うけれど、
大事なのは「驚きが無いから」だと思う。
読む前から分かります。
・一面はこれとこれで
・社会面はあの事件のサイド展開で
・生活面はあの事件の識者に聞いて
・国際面はあの問題の後始末
WEBで先回りされている情報を再び読まされている感じがする。
確かに記録として大事な側面はあるけれど。
新聞社の経営状況が落ち込んでいるので、記者の作業効率が求められ、
その結果、独自のスクープが減る。
その循環が「驚きの紙面」を減らし、さらに読者離れを加速させる。
その結果、新聞社はさらに人件費を削る。
新聞社はいまこそ変わらなければ。本気で。危機感を抱いて。
愛するメディアだから。記者の能力を発揮できるように。
心配だ。
メディアコンサルタント 荒川岳志
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