発信で大切なのは「人の気配」

誰かに何かを伝えようとした時、あるいは信じてもらおうとした時、

最も大切なのは「あなたが」伝えていると分かってもらうことです。

マスコミに届けるプレスリリースも同じです。

記者に信じてもらいたいのなら「あなたが誰」なのかを知らせてください。


プレスリリースを受け取る記者の気持ちになってください。

正々堂々と自分を正直に伝えてくれる人には反応します。

チラシのように商品の性能や効能ばかりのプレスリリースは…

それがよほど世の中を動かすものなら別ですが、

そういったプレスリリースは山ほど届くのですから。


あなたは多分、マスコミ側から「情報発信」について考えたことはないでしょう。

マスコミは消費者や読者、視聴者から注目されるように考えています。

その道のプロですから。


例えばCM。

商品だけがアップするCMは安く撮影できます。

安さだけを売りにするなら商品アップのCMでもいいでしょう。


しかし、人の注意を引くようにするなら…

商品をモデルに持ってもらったり、生活の一部分で使っている様子などを撮影します。

もっと注目されたいと思うなら、有名人を使って撮影します。



マスコミは人の心理を理解した上で発信しているのです。


新聞記事もそうです。

事件事故の記事は別ですが、一般的な記事に写真を付ける場合は「人を入れる」のが原則。

今度、新聞を読むときに注意してください。そうなっていますから。

新聞記事は「説明写真」ですが、必ず「読者へのアプローチ」も意識してるのです。


さて…

あなたがプレスリリースで記者に情報を提供する話に戻ります。

記者はその内容とともに、あなたが誰なのかも知りたいのです。

すると、プレスリリースに添付する写真は当然ですが「あなたの気配」がなければ。

あなたが不在のプレスリリースでは記者の心に響きません。



あなたを理解してもらう。

これはSNSでも同じです。

あなたの「気配」を感じさせる工夫をして、上手に発信してください。


元新聞記者、テレビ局デスク

メディアコンサルタント・荒川岳志

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